いつか見つけてね。
*
美穂を返してしまい、俺もすぐ後を追うつもりが
またしてもこの鈍感親父に捕まってしまった。
もう、日はくれてここは肌寒い。
母さんを放ったらかして、車からおろしてすぐに美穂のところへは行けなかった。
体が弱い彼女だから、病気すると大変だ。
「おう、やっともどったか。
彼女先に失礼するって帰ったぞ。
全く、お前はもっと気が回らないかね。」
父さんが俺に説教じみた口調で話す。
「お父さん、光信のこと私が引き止めちゃったみたいね。
仲の良いカップルが言い合いして 喧嘩なんて
可愛いわよね~。」
なんて言いながら父さんと母さんが見つめ合ってる。
本当に、呆れるほど仲の良い夫婦。
俺をアメリカに連れて行ったのも、こいつら二人でいちゃつく為じゃなかったのかと思うくらい。
大の大人のバカップルぶり。
「はいはい、あとは二人で楽しめば?
俺は先に戻る。
仕事もあるしな。」
仕事は空けていたがそんなの親父が知る必要もない。
「妹尾に言って仕事あけてもらえ
仲直りは早いほうがいいぞ。」
もっともらしい返事。
誰のせいでこうなったんだよ。
「そうよ、早く仲直りして会いに来てね。」
すでに部屋から出ようとした俺は後手を振ってそこをあとにした。
美穂を返してしまい、俺もすぐ後を追うつもりが
またしてもこの鈍感親父に捕まってしまった。
もう、日はくれてここは肌寒い。
母さんを放ったらかして、車からおろしてすぐに美穂のところへは行けなかった。
体が弱い彼女だから、病気すると大変だ。
「おう、やっともどったか。
彼女先に失礼するって帰ったぞ。
全く、お前はもっと気が回らないかね。」
父さんが俺に説教じみた口調で話す。
「お父さん、光信のこと私が引き止めちゃったみたいね。
仲の良いカップルが言い合いして 喧嘩なんて
可愛いわよね~。」
なんて言いながら父さんと母さんが見つめ合ってる。
本当に、呆れるほど仲の良い夫婦。
俺をアメリカに連れて行ったのも、こいつら二人でいちゃつく為じゃなかったのかと思うくらい。
大の大人のバカップルぶり。
「はいはい、あとは二人で楽しめば?
俺は先に戻る。
仕事もあるしな。」
仕事は空けていたがそんなの親父が知る必要もない。
「妹尾に言って仕事あけてもらえ
仲直りは早いほうがいいぞ。」
もっともらしい返事。
誰のせいでこうなったんだよ。
「そうよ、早く仲直りして会いに来てね。」
すでに部屋から出ようとした俺は後手を振ってそこをあとにした。