いつか見つけてね。
**


こんなになるまで飲んでしまって、


この子を見放したらダメだと直感的に思ったのはこれで2度目。


無理して初体験してしまって座り込んでた時、と今。




部屋に戻り酔った美穂をベッドに寝かせた。


私はテラスに出て、タバコをふかす。


そして携帯を取り出し電話をかける。










「史也?

私。

今日美穂預かるから、心配しないで。


明日返す。


ごめんね、もっと早くに連絡できなくて。」

心配性の史也だからもっと早く連絡よこせって怒られた。


でも、美穂の前では連絡しないでって頼まれてたから出来なかったんだよ。





さて、次はこのろくでなしに連絡するか。



全く世話の焼けるやつ。

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