いつか見つけてね。


アキラからの電話で友達が嫌なことがあって寝てるという。


それは、美穂のことなんじゃないか。


美穂のはずだ。


家に行ってみてもまだ帰った様子はない。

多分、史也とあの子が一緒にいるんだろう、美穂はそんな二人の間に入って邪魔になるって思っているかもしれないから多分アキラのところに行ったのだろう。

短大の友達のところへは心配かけたくないと思うはずだし。


こんなに気ばかり回しているだろうと思うと俺の胸が痛む。


美穂は完全に誤解したままなんだ。

迎えに行かないと、

泥酔した美穂を俺が連れて帰って介抱する。

そして、誤解を解かないと。


「今からそっちに行くから。」


そう言って電話を切った。






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