いつか見つけてね。
のどが渇いて目が覚めた。

ここは?どこだ?


アキラさんの家に来て愚痴ってお酒を飲んで、


あっ、私もしかしてアキラさんのベッドに寝てる?


私がベッド占領してるから寝られないとか?


私はそっとベッドから起き上がってドアを開けると、丁度来客?あれ、彼氏さんだったのかな?

が丁度帰ったところでドアがカチャンしまった音が聞こえた。


「アキラ、ごめんなさい。

私がベッドで寝てたから、彼氏さん帰っちゃったんでしょ?」


玄関の鍵をかけている後ろ姿に話しかけると、ビクッと驚かせてしまった。


「あっ、起きてたの。

さっきの話聞いてた?」


全く何のことかわからない私は、

「いいえ、今起きたばかりで。

彼氏さん今までいたんですよね?


もしかして、今日デートだったんですか?」



本当に、申し訳ないことをした。

アキラさんはいつも私に対して優しいから甘えてしまったかも。


「デートじゃないよ。

ちょっと話があるからって来てただけ。

でも、もう遅いから帰れって追い出したの。




喉かわいた?

飲みすぎだったから、喉渇いたんじゃない?」


そういわれて、

「はい、水が飲みたくて目が覚めちゃったみたいなんです。」

そう素直に言うと、

「おいで、水飲んで、それから、これも飲んでおいたほうがいいよ。」


と二日酔いにならないように、頭痛薬をもらった。


「あっは。

史君に私こうやって薬渡してました。

まさか、こんなになるまで飲んでしまうなんて。


はずかしい。」


「いいの、いいの。

私なんて、道端で吐いたりして散々な時もあるんだから。」


アキラさんのそんな姿が想像できる、と私と目が合いお互い笑い転げた。
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