いつか見つけてね。


「責任とってね!」


なんて嬉しそうに言う彼女が可愛く見えて


「まかせとけ。」

とだけ返事した。



その後、二人で寺まわりのデートを楽しんでいた。



「ねえ、美穂はどうしたかな?


連絡しないと。

彼とうまくやってるといいんだけどね。


美穂すごく不器用だから。」


「ああ。忘れっぽいっていうか、天然だな。」


社長に東京にいることも言ってなかった美穂だから。


「連絡するか。


一緒にご飯でも食べような。」





それなのに、連絡すると美穂は社長とは一緒じゃなくて、綺麗なおばさんと知り合ったって、滋賀にいるなんていう。



俺はドライブがてら迎えに行くと言うと、ホッとしたように納得してくれた。


本当ならそんなこと言わないけど、美穂が気を使うから。


俺とタミーに悪いなって思うだろうから。



「美穂迎えにドライブだ。」


そう言うとタミーは


「うん。ドライブデートもいいね。」


と喜んでる。ガードは車でついて来たけりゃ、ついてくるだろう。






美穂はどこか見覚えのある女性と一緒にいた。


とても綺麗なおばさんで思わず、どこかで? と聞くとよくある顔だからってユーモアのあるおばさんだった。


美穂のことが気になるけど、仕事があるからわかれたって言ったのでそれ以上俺は追求しなかった。



美穂が気を使ってアキラの家に行くんだともわかったけど、あいつなら美穂のことを守ってくれると思ったから、俺はタミーと二人で外食した。



アキラ、美穂を頼んだ、そうメールを打った。


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