いつか見つけてね。
タミーと史君が連れ添うように私と濱野さんの待つラウンジへやってくる。


何か二人の間にもっと深い親密なそんな感じを受けた。


「明日迎えに来る。一緒に彼女の見送りに行こう。」


そう言ってくれた濱野さんの優しさに、ありがとうと素直に感謝する。

史君にもおやすみを言いタミーと二人でスイートルームへ行った。


東京の時も楽しく話してたけど今回はもっと二人共の恋話に花が咲いた。


 「 濱野さんが明日迎えに来るって言ってくれた。それだけですごく安心する。



とうとう帰っちゃうんだね。寂しくなるね。」


「うん、すごく楽しい滞在だったよ。


やっぱり私史也が好きなんだって、憧れとかじゃなくって。


でね、ちゃんと気持ち伝えることができてよかった。

彼がどこにいても私のことを見てくれてるって思うから頑張るよ。


それにすごくいい思い出ができた。






私の初めてを彼と出来たことが嬉しい。」



ずっと話をしてくれるタミーの最後の言葉に


「えっ、それじゃ二人は?」



顔を赤くしたタミー。

実の兄との初体験だったって聞かされてすこし複雑な気持ちだけど、タミーの片思いを見ていたから嬉しくなる。


「本当に好きな人とできるのがいいことなんだよね。


私みたいに勢いでやっちゃって。


....…


実はね、私の初めては濱野さんだったの。




今その人と一緒にいるっていうのがすごく不思議。


体も知られているのに、この前キスされてそれだけで恥ずかしい。」



自分で何を言ってるのかわからないけど、


「やったから意識しちゃったのかな。」




二人の恋話は終わることもなくてずっと話が続いた。
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