いつか見つけてね。
史君はタミーと別れた後すぐに仕事に行ってしまった。

私と光信さんも家に向かって帰る。

送ってくれるって言うから。


「仕事はいいんですか？

転職したんでしたよね？」

また、転職したのにのんびりしているから反対に心配になる。


「ん？

大丈夫、妹尾がフォローしてくれてるはずだから。」

なんとなく思ったこと、いつも妹尾さんと一緒に仕事をしているみたいな気がする。


「妹尾さんも一緒に転職ですか？

二人は切っても離れなさそうですね。

なんか、光信さんの秘書みたい。」

なんて冗談で言ったのに、


「はははっ、そうかもな。」


全く、気にした様子もない。














マンションに戻って大学の準備をしてまた光信さんが送ってくれた。

今回はちゃんとスーツを着ていてその足で会社に行くみたいだった。



送ってくれたお礼を言ってそのまま車から出ようとすると



「いつでも連絡してくれていいから。

俺の番号。


俺から連絡がなくても遠慮せずに美穂のほうからかけてきてくれ。




お願いな。」


すごく念押しされちゃった。


「本当にそんなこと言ったらかけますよ？」


「ああ。


俺も連絡するから。」



夜に久しぶりにご飯を作ってくれるって約束してくれて私は車から離れた。








離れてそんなにたっていないのに、メールが来て

（何が食べたい？）


っていうから


（シチューがいいです。）

と返事すると

（OK）

とだけ、帰ってきた。








< 209 / 322 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop