いつか見つけてね。
*
秘書室に入るとまりながいた。
「まさか、お前。」
口から勝手に言葉が出てくる。
そしてすぐに口をつぐみ彼女とは目を合わせなかった。
大友さんに連れられて親父のいる会長室へ行くと
「おお、来たか。もう顔合わせしたか?俺が彼女をここへ連れてきた。
お前の大事な未来の奥様だからな。
悪い虫がつかないようにそばにおいておけ。
母さんも昔俺の秘書だったんだ。
知ってるだろ。
親子揃ってなぁ。」
もう呆れて口も開かない。
「で、話はわかっただろう。
お前を本社へ戻す。
もう十分勉強できたと思ってるからな。
あのアジアでの一件はうまくやってくれた。
俺もそろそろ隠居したいんだ。
母さんの事があるし、
お前も、もういい年だ。
安心させてくれ。」
本社に戻るのは問題ない。
もう自分でも自信をつけてきたと思う。
しかし、まりなを秘書として迎えることは全く腑に落ちなく、むしろ置きたくもない。
「俺は妹尾じゃないと戻らない。
大友さんが親父にいたように俺には妹尾がいるんだ。」
「そうだな、結婚して子供ができると大変だからな。でも、本社付の秘書課においておくから。
いつでも手元にいるから安心しろ。」
おやじ、いい加減にしてくれ。
もう首を振るしかなかった。
秘書室に入るとまりながいた。
「まさか、お前。」
口から勝手に言葉が出てくる。
そしてすぐに口をつぐみ彼女とは目を合わせなかった。
大友さんに連れられて親父のいる会長室へ行くと
「おお、来たか。もう顔合わせしたか?俺が彼女をここへ連れてきた。
お前の大事な未来の奥様だからな。
悪い虫がつかないようにそばにおいておけ。
母さんも昔俺の秘書だったんだ。
知ってるだろ。
親子揃ってなぁ。」
もう呆れて口も開かない。
「で、話はわかっただろう。
お前を本社へ戻す。
もう十分勉強できたと思ってるからな。
あのアジアでの一件はうまくやってくれた。
俺もそろそろ隠居したいんだ。
母さんの事があるし、
お前も、もういい年だ。
安心させてくれ。」
本社に戻るのは問題ない。
もう自分でも自信をつけてきたと思う。
しかし、まりなを秘書として迎えることは全く腑に落ちなく、むしろ置きたくもない。
「俺は妹尾じゃないと戻らない。
大友さんが親父にいたように俺には妹尾がいるんだ。」
「そうだな、結婚して子供ができると大変だからな。でも、本社付の秘書課においておくから。
いつでも手元にいるから安心しろ。」
おやじ、いい加減にしてくれ。
もう首を振るしかなかった。