いつか見つけてね。
*
ちょうど車を走らせていると美穂からの連絡でマンションに着いたという。
俺は今外してるから、帰ったら迎えに行くといった。
「今日は、美穂のリクエストのシチューだからな。」
そう言うと電話越しに
「楽しみです。」
なんて語尾が上がってて可愛すぎる。
ベーカリーにつくとまずバケットを掴んだ。
それから美穂が好きな甘いものでも買っていこうとショーケースを見るとまたあの店員がいる。
勘違い女、他の人が並んでいるのに俺の方を見て手を振った。
別にそれに対して特別返すわけでなくそのまま順番を待っていると
「バケットをお持ちのお客様、こちらへどうぞ。」
俺しか持っていない。
俺っと自分を指差すと、ニコッと微笑みやがった。
「ご贔屓にして頂いてありがとうございます。
今日はいかがなさいますか。」
と聞かれたので
ニコリともせずに、
「シュークリームと野苺のタルト、チョコレートムースを一つずつ。」
こんなもんでいいかな?美穂がまだ好きなものを把握していないから。
箱に詰めてもらい会計を済ませようとすると、連絡先を渡された。
物はいいのに店員がこんなで残念でならない。
別に事を荒立てる気もないのでそのまま何も言わずに店を出た。
昔の俺なら多分連絡していただろう。
なんて今なら全く考えられないことを。
そのままクシャリと紙を丸めてゴミ箱に入れた。
ちょうど車を走らせていると美穂からの連絡でマンションに着いたという。
俺は今外してるから、帰ったら迎えに行くといった。
「今日は、美穂のリクエストのシチューだからな。」
そう言うと電話越しに
「楽しみです。」
なんて語尾が上がってて可愛すぎる。
ベーカリーにつくとまずバケットを掴んだ。
それから美穂が好きな甘いものでも買っていこうとショーケースを見るとまたあの店員がいる。
勘違い女、他の人が並んでいるのに俺の方を見て手を振った。
別にそれに対して特別返すわけでなくそのまま順番を待っていると
「バケットをお持ちのお客様、こちらへどうぞ。」
俺しか持っていない。
俺っと自分を指差すと、ニコッと微笑みやがった。
「ご贔屓にして頂いてありがとうございます。
今日はいかがなさいますか。」
と聞かれたので
ニコリともせずに、
「シュークリームと野苺のタルト、チョコレートムースを一つずつ。」
こんなもんでいいかな?美穂がまだ好きなものを把握していないから。
箱に詰めてもらい会計を済ませようとすると、連絡先を渡された。
物はいいのに店員がこんなで残念でならない。
別に事を荒立てる気もないのでそのまま何も言わずに店を出た。
昔の俺なら多分連絡していただろう。
なんて今なら全く考えられないことを。
そのままクシャリと紙を丸めてゴミ箱に入れた。