いつか見つけてね。


一目見ただけで男だとわかった。


美穂を後ろに隠し俺は前に進むと私服姿の妹尾がいた。





「何お前、


連絡もなくやってきてんだよ?」



「ああ、悪いな。


話があってな。


家にいるの知ってたから来たんだ。




ごめんね、美穂ちゃん。」



何かあったということはすぐに感じ取れた。


だから


「お前も入れば?」


バケットとケーキをキッチンカウンターに置いて俺は美穂をリビングに残し妹尾を書斎に通した。




「で、話ってどうしたんだ?」


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