いつか見つけてね。
甘酸っぱい野苺のタルトが口の中に広がる。


光信さんが、


「甘酸っぱいな。」


唇についていたクリームを舌で舐めとられる。


すごく恥ずかしいことをしていると思うと体がパッと熱くなった。



「光信さん。」



「何?

次は何食べたい?



ムースがいいか?」


なんて聞いてくる。


もう、恥ずかしくて口開けられないよ。




俯いてしまうと、



「そんな、恥ずかしがらないで





ちょっとやり過ぎたかな。」




そう言って光信さんの体が少し離れコーヒーを口に含んだ。



「ごめん、つい嬉しくて。



ほら、ゆっくり食べな。」



そう言って私の手にお皿をのせてくれた。



やり過ぎって言ってるわりには顔が笑ってて、いたずらっぽく見える。



確信犯だ。








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