いつか見つけてね。
目が覚めると薄っすらと日が昇っているのか、綺麗な光が大きな窓から差し込んでいる。

すりガラスになっていて外の様子はわからない、


でもずっとこの窓を見ていたいと思った。



しばらく外を見ていてはっと我に返る。


私、光信さんのベッドにいるんだった。


彼の手が私の腰を抱いている、まるで抱きまくらみたい。


そういえば、私彼と一緒にこのベッドに来て、あまりの快感に意識を飛ばしたんだ。


光信さんのパジャマかな、ブカブカだ。


起こさないように帰ろう、

と体を光信さんから離そうとするとギュッと抱きしめられた。


「ダメだ、










いなくなるかと思った。」





そう言って光信さんが薄っすらと目を開けた。


「あっ、おはようございます。


昨日は。」


と光信さんを見上げると、チュッとおでこにキスが落ちた。


そして

「いいな、こうやって目覚めるのも。



おはよう。


昨日は、無理させたな。



美穂のペースでいいから。




愛してるよ。」



なんて言われてカーっと恥ずかしくなった。



その後髪をぐしゃぐしゃとされ


も~!と怒ると


「ははは、悪い


つい意地悪したくなった。」


なんて言われて、私をまたギューッと抱きしめた。



「私も光信さんが好きです。」


って言うと今度は光信さんの顔が赤くなった。






それからベッドからすり抜けて部屋を出た。
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