いつか見つけてね。


「倉梯さん、お久しぶりですね。

お変わリありませんか?」


母さんがすごく親しみながら話しかけると


「靖枝さん、会長、お久しぶりです。

とうとう光信くんに後を継がせるんですか。


いろいろ話は聞いてますよ。


この前はインドでかなりの功績を残して。



うちの息子はまだまだですから現役のままですね。」


「息子さんはもう社会人になったのかしら?」


「いや、まだ大学生ですよ。


京都にいます。



光信君の話をしたら驚いてたよ。


昔よく遊んでもらったからな。」


倉梯岳斗、昔弟のようにかわいがってた奴がいた。



倉梯家とは家族ぐるみで仲良くしていた。



あいつももう大学生か、美穂と同じか。







まさか、二人が知り合いだったなんて。


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