いつか見つけてね。
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二人を社長室に残して電話に出ることを少し躊躇したが

まりなは仕事の時はちゃんとするからそのまま部屋を出た。



電話は会長からで、クリスマスに滋賀の保養地へ社長を連れて行くように頼まれた。

保養地は役員しか所在地を知らされていない場所。


仕事は一切持ち込まないでプライベートのみの空間だ。


「わかりました。


スケジュールの調整をさせてもらいます。


ちなみに、社長のゲストをお連れしてもよろしいでしょうか?」


「ああ。女か。




もちろんだ、そのほうがウチのが知ると喜ぶ。


頼んだぞ。」



その話を光信に知らせようとドアをノックすると聞こえた話、



      「私の幸せはあなたと結婚することです。」




相変わらず変なことに足を突っ込んだままみたいだ。



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