いつか見つけてね。
「こんなところで会うなんて偶然だな。


美穂、



元気にしてた?」


そう言われてすぐに返事ができなかった。


ただ驚いただけ、それ以外の感情はない。


大学は地元に残ったと聞いたことがあったけど、あれ以来全く顔も合わせずにいたから。


«やらせてくれる女子を見つけた


それが最後に彼が残した言葉。

あの時は傷ついた、彼の言葉に、言い返せずそのまま私は逃げた。


それが








「美穂?


相変わらず勉強してるんだ。」


それなのに。


何も話せないで彼の顔を見つめた。





すると


「お待たせ、美穂。



誰、知り合い?」




真由が私の前に立っていた。
< 243 / 322 >

この作品をシェア

pagetop