いつか見つけてね。
「光信さん、お風呂上がりました。


光信さん?」



光信さんはソファーで寛いでいた、というよりソファーで腕を目に当てて寝てるみたい。



今日は泊まりだってことで光信さんの部屋でお風呂を借りた。

料理やらいろいろと体を動かしていた光信さんに先にお風呂へ行ってもらった。



その後に私も。

光信さんのお風呂はやはり私のよりもかなり目に大きくて、

ゆっくり入っていいよ、って言われて、

最初は上がったら光信さんと一夜を過ごすんだって緊張してなかなか上がれないでいたはずなのに

お湯に浸かっている間にすごくリラックスできて

すごく長湯してしまった。






「光信さん、こんなところで寝てちゃ風邪引きますよ。」




今日はいろんなことがあって疲れたんだろうな。

仕事してから両親に会い、料理まで、それにツリーも飾ってくれてた。





目の前に眠っている光信さんの姿を見てその色気に緊張しながら少しまだ湿っている髪を撫でた。

柔らかい髪をもう少しだけ感じながら


「ふふっ。今日はわざわざありがとうございました。最高のクリスマスでしたよ。


おやすみなさい。みつのぶ。」


毛布でも探そうとソファーに手をおいて立ち上がると


「まだクリスマスは終わってないよ。美穂。」


そう言って今まで眼の上においていた腕が私の腰を捉えた。


「え?


起きてたの?」




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