いつか見つけてね。
光信さん、いや

みつのぶに髪を乾かしてもらう。


最初は緊張してカチコチになってたけど、指が頭に触れられている間気持ちよくてケインのいるサロンにいるみたいにリラックスしてきた。


「よしっ


これで風邪ひかないな。」


なんて史君みたい。

お兄ちゃんみたい‥..


「そういう光信さん、




みつのぶもまだ髪は湿ってるよ。」


そう言ってからだを反転させると


「やっと敬語が無くなったかな。」


と言いながら抱きしめられた。


「えっ、

えっと。


そうでしたっけ?」


とまた敬語に戻ったと言われ笑われた。


史君と話てるみたいな時の私のことが好きみたいなのかな。


なるべくそういうふうになれたらいいのに、みつのぶの前だと意識しちゃう。


「さあ、次は私の番ですからね。

座ってください。」


ドライヤーを取り上げると、いいっていう光信をむりやり座らせてドライヤーをかけた。


先程触ってた感触が戻ってきて胸がドクンと緊張する。


それを気付かれたのか光信に手を握られて


「もう、おしまい。

美穂、ありがと。


こっちにおいで。」


とドライヤーをテーブルに置くと私をふわっと抱き上げた。


「あっ」


驚いて光信を見つめると

すごく艶やかな目で私を射ぬくと


「いいか?


ベッドに行って。」


と言われ私はコクリとうなずいた。





もう、私には彼しか頭になかった。











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