いつか見つけてね。
その後はまたあの豪華浴室でシャワーを浴びて、私は気替えに自分の部屋に戻った。

今日は二人で過ごせるから映画に行くことになって、その後スーパーで買い物して二人でご飯を作る予定。



玄関に入ると史君の靴が置いてあった。


「史君?

来てたの?」

少し大きめな声を張り上げると


「ああ。

今タミーとスカイプ中。


ほら、美穂もおいで。」


そう言われて急いで史君のいるリビングへ行くとテレビ画面のタミーが


「Merry Christmas!」

と元気に話し始めた。


そしてしばらく話をして私はキッチンに史君のコーヒーを入れに立った。


二人でのところお邪魔する訳にはいかないもんね。


キッチンに行くと花束がシンクに置かれていた。


「史君、花束なんてプレゼントされてっ。

タミーには内緒ね。ふふふン。」


やっぱりモテる史君は仕事場か何かで花束をもらって帰ってきたんだろう。

私が花を飾るの好きだと知っているから。

で、返さないで貰ってきたって所かな。


「まだカード入れっぱなしじゃないの。


それはちゃんと史君に渡さないとね。」


カードの宛名が私の名前になっていた。


それを手にして


「なんで?誰からだろう?」

カードを開けると、メリー・クリスマス.久しぶり、とだけのメッセージだった。

< 274 / 322 >

この作品をシェア

pagetop