いつか見つけてね。
「「いただきます。」」


朝からご飯なんて珍しい。

でも、嬉しくていっぱい食べた。


夢のように何度もおかわりはできないから、おにぎりにしてバイトに持っていくというと


「俺の分も握って?」

って言うから

「はい。」


と答えると今まで見た事も無いような優しい笑顔で、ありがとうって言われた。

おにぎりで喜んでもらえるなんて、私もう少し料理はできるんだけど、今度お弁当作ったら喜んでくれるかな?


忙しい光信はその後すぐに仕事に行ってしまった。


私にはゆっくりしていけばいいって鍵をおいていった。


パジャマ姿の私が恥ずかしくて帰れないでいると

光信からメールで


着替えが洗面室にあるからそれを着ればいいって、言われたように洗面室に行くと下着と着替えが置いてあった。


可愛いニットにタイツがあってサイズもピッタリ。

このままバイトに行っても平気なくらい。


バイトよりもデートに着ていけそうなくらい。


玄関にはブーツまで置かれてて、いつの間に光信用意したんだろうって、私のことを考えてくれてるんだって思うだけで嬉しくてスキップしたくなるくらい。






急いでありがとうメールを送ると


写メが見たいって言われて光信の部屋にある大きな姿見に映し出して写メすると


似合ってる、って。


次のデートはこの格好で行こう。


早くデートの約束来ないかな?


忙しいって言ってたから我慢、我慢。





部屋に帰ると史君はもう仕事でいなかった。



私もバイトにそのまま出かけた。







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