いつか見つけてね。
*
そいつは俺のことを見てニコッと笑い側に近付いてくる。
「社長、申し訳ございません、少し遅れて来てしまいました。」
わざわざ俺の前で頭を下げる。
「岳斗、遅かったな。
全く、お前は時間を守れないでどうする。」
俺の隣に座った倉梯がそう言うと、俺と倉梯しか聞こえないような声で
「手の離せない商談がありまして、まずは片付けてからやって来ました。
今日の仕事納めで終わらせたかったもので。」
そう言うと倉梯は
「昼間遊び回ってるからこんなことになるんだ。」
と少し息子に対して苛立ってるようだ。
それを察した岳斗が、
「俺はまだ正式に倉梯の駒じゃねーんだ。それが気に食わないんだったらこんな面倒臭いこと押し付けるな。」
と倉梯に食って掛かった。
その会話が聞こえるのはもちろん俺と倉梯だけ。
にっこり笑顔で挨拶をしているように見えるんだろうか、大物の一人が
「倉梯さん、息子さん大きくなられましたね。しっかりしているように見受けられる。
うちの娘と同い年なのに、全くあの子は遊んでて。ハッハッハ。」
そう言って場がどっと笑い、岳斗が倉梯から離れた。
そして岳斗はその大物の方へ挨拶に行った。
要領のいい岳斗を俺と倉梯は見ていた。
そいつは俺のことを見てニコッと笑い側に近付いてくる。
「社長、申し訳ございません、少し遅れて来てしまいました。」
わざわざ俺の前で頭を下げる。
「岳斗、遅かったな。
全く、お前は時間を守れないでどうする。」
俺の隣に座った倉梯がそう言うと、俺と倉梯しか聞こえないような声で
「手の離せない商談がありまして、まずは片付けてからやって来ました。
今日の仕事納めで終わらせたかったもので。」
そう言うと倉梯は
「昼間遊び回ってるからこんなことになるんだ。」
と少し息子に対して苛立ってるようだ。
それを察した岳斗が、
「俺はまだ正式に倉梯の駒じゃねーんだ。それが気に食わないんだったらこんな面倒臭いこと押し付けるな。」
と倉梯に食って掛かった。
その会話が聞こえるのはもちろん俺と倉梯だけ。
にっこり笑顔で挨拶をしているように見えるんだろうか、大物の一人が
「倉梯さん、息子さん大きくなられましたね。しっかりしているように見受けられる。
うちの娘と同い年なのに、全くあの子は遊んでて。ハッハッハ。」
そう言って場がどっと笑い、岳斗が倉梯から離れた。
そして岳斗はその大物の方へ挨拶に行った。
要領のいい岳斗を俺と倉梯は見ていた。