いつか見つけてね。
カウントダウン


妹尾が気を利かせてくれたから大晦日は早めに仕事が終われた。


秘書課と少し小さな忘年会を会社で行う。


役員たちはみんな冬休みをとっているので秘書課は雑用だけという簡単な仕事だけだった。


これは親父も毎年行っていたらしく、大友さんから勧められたから、みんな慣れたものでさっさと準備する。




料亭から届けてもらったオードブルとシャンパンで乾杯。


俺は来年から始動する新生水友の成功を祈って乾杯をした。


みんなに良いお年をお迎えください、と言われながら社を後にする。










このあとは美穂の部屋でカウントダウンパーティだ。



本当はクルーズ船で美穂と二人きりのカウントダウンを考えていたのだが、史也と美穂でパーティーを計画していると誘われてたので仕事が終わり次第行くと言っておいた。


史也は来月末にもアメリカに行ってしまうから、美穂となるべく過ごさせてやりたい。


両親もアメリカにいるらしいから、美穂のことを史也から頼まれた。


もちろん俺の全身全霊で守っていくつもりだ。







部屋へ向かうとすでに招待された仲間はそろっていた。




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