いつか見つけてね。
岳斗君の買い物に付き合うってついていったのは大型家具屋さん。

海外製のおしゃれなデザインの家具がディスプレイされていて見ていても飽きないくらい。


「何か探してるの?」

ついこの前アメリカから帰ってきた岳斗君だから、何か必要なものがあるのかもしれない。


「俺の部屋、まだ家具がないんだよな。

だから、まずはソファーとテーブルかな。」

「えっ?




そう言って私の背中を押しながらソファーがおいているコーナーに連れて行かれた。


「座り心地は。


エミ座って?」

誘われて一緒に座る。

家具が無いって、じゃ今までどうしてたの?」


と不思議に思って聞いてみると


「ホテル泊。」

「そうだったんだ。」

「だからいつもコンビニお昼だったんだね。」

「ああ。


でも、それはそれでコンビニ弁当旨いからいいんだけど。


あっちでピザとハンバーガーばっかりだったから、コンビニのおにぎりが旨いんだよな。」


「そんなことだったら、言ってくれたらおにぎり作るのに。

史君もいつもおにぎりって言うんだよ。」


「ははは、

エミのおにぎり旨いもんな。」


岳斗君も史君もおにぎり大好きなんだね。


光信も喜んでたな。

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