いつか見つけてね。
部屋に帰ると史君が帰ってた。


スーツケースが出ていてもうアメリカに行く準備を始めてる。

本当に来年行っちゃうんだ。

なんか寂しいな。


でも、タミーが楽しみにしてるよ。



「おかえり、

おう、岳斗も一緒だったんだな。


お前、美穂連れ回してたのか。」


「家具買うの付き合ってもらって。

ホテル住まいもダルいっすからね。」

やっぱりホテルって面倒だよね。

史君私がマンションに移るまでいつもホテルに泊まってたから気持ちがわかるみたい。


「史也さんいなくなったらエミは一人になるのか。」

岳斗君が私を見るから

「そうだな。


でも、光信がいるから。」


「ふーん。」


その時の岳斗君の顔が険しくなった気がした。








< 314 / 322 >

この作品をシェア

pagetop