いつか見つけてね。
みんな程よくお酒を飲んで、パーティーを楽しんでくれているみたいで、嬉しかった。

「「「5,4,3,2,1

あけまして、おめでとう」」」

新年とともにみんなで乾杯して、少し大人のニューイヤーを迎えた気がした。



史君と岳斗君はそのままケインの持ってきたシャンペンが美味しいって飲んでいる。


「お前ら、ドンペリをガブガブジュースみたいに飲みやがって!これ高かったんだぞ。」

「めったに飲まないから良いんだよ。

飲むために持ってきたんだろ?」


「そうですよ。今度から、俺の飲む酒はこれに決まりだな。」

史君と岳斗君がそう言うともう一本にも手を出してた。



「ありがとう、ケイン。

わざわざ持ってきてくれて。

こんな二人初めて見てびっくりなんだけど、嬉しい。


あっ、でも


ごめんね、史君と岳斗君見境なくて。

ケインがせっかくみんなにって持ってきてくれたのに。」


兄弟のように仲良く飲んでいる二人を見て私ももちろんこんな兄を持つ妹としてケインに感謝した。


「美穂ちゃん楽しんでくれてるみたいだから気にしないで。

あいつ等にはただ意地悪言いたかっただけだから。



今日は誘ってくれてありがとう。



それじゃ、俺らはそろそろお暇しますか。


行くぞ、アキラ、輝夫。」



ケインがアキラさんと妹尾さんの方へ振り向いて呼びかけると、二人共光信とコソコソ話しているみたいだった。


「ん、今行く。

ケイン

かばんお願い!」


アキラさんいつの間にかケインのことを上手に扱ってるように思えた。

やっぱり一緒に仕事しているからかな。


二人はお似合いかななんて思うのは私だけ、かもしれないけどいいカップルになると思う。


妹尾さんとはほとんど話をしなかったけど、ちゃんと今日のお礼を言って帰る3人を見送った。




ふっと見ると史君と岳斗君は酔いつぶれて寝てしまったみたい。


片付けようとお皿を下げ始めると光信が一緒に手伝ってくれた。





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