いつか見つけてね。
手伝ってくれたから早くに片付けが終わった。

史君と岳斗君は全く起きそうにないから寝かせておこうと思って部屋から持ってきた布団をかけてあげていると


「美穂、これから少し出かけないか?」

もうもちろん真夜中を過ぎている。

「初詣?」

って光信に聞くけど、首を振って


「それは後で、今は一緒に来て欲しいところがあるんだ。


俺のこれから大事な場所。」


光信の大事な場所って、


私をそんな所に新年から連れて行ってくれるなんて嬉しい。



「うん、わかった。


ちょっと準備してくるね。」


お酒を飲んでいるから光信がタクシーを呼んでくれていた。



手を握りしめ、指を絡めあって私たちは光信の大事な場所へ向かった。


< 318 / 322 >

この作品をシェア

pagetop