いつか見つけてね。
「あの~、おめでとうございます。

光信、

すごいね。」

やっと振り絞って平静を保ちながら言ったつもり。

いきなり大会社の社長って言われて一気に距離が離れた気がした。

ちゃんと笑えてるのかな。最初にこの部屋に入って見た綺麗な夜景が今は目にはいらない。



「美穂、

ありがとう。


美穂に出会って俺、これじゃダメだって、自分なりに頑張ったんだ。


美穂が側にいてくれたらこの生活も悪くないなって思えるから。


今年は良い年にしような。」



光信が吹っ切れたみたいな飛び切りの笑顔を私に向けてくれる。


「妹尾とアキラが美穂の仕立てたカウントダウンパーティーで発表しようって言ったんだけど、やっぱり直接伝えたかった。


これからも俺は美穂と付き合っていきたい。

それ以上にもなれるように努力する。



だから、これからは結婚を前提に付き合って欲しい。




美穂がなんて言ってももう手放すことはできないから。」




抱きしめられ、見つめられたまま光信の言葉に耳を傾けてた。



「美穂?どうした?」

どうして返事していいのかわからない。
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