いつか見つけてね。
強引な濱野さん。

てか、濱野さんもスーツ来て仕事に行く前の格好しているのに。

「濱っちさん、別に急がないんで、仕事行ってください。


なんか、申し訳ないです。」


すると、シンクの下でパイプに手を付けようとしているから下から私は見上げられて


「いやっ、


頼ってくれて、うれしいから、これ直すまでは仕事行かない。」


なんて平然と言い切った。



大の大人が、仕事を流しが詰まったって休んでいいのだろうか?


頭を抱える、


兄は時間があるときに何でもする、濱野さんはわざわざ時間を作ってしまった。


でも、多分仕事に穴が開くはず、それでなくてもさっきからひっきりなしにメールが来ているのがわかるから。



「あの~。

私、フロントに電話して誰か来てもらいますから。」


って言うと、


「ダメだ。

俺がする。」


イヤイヤ、頑固親父。




でも、嬉しかった。
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