いつか見つけてね。
と言っていたのに、気が変わったのか


「いや、俺も一緒に行く。


お兄さんに挨拶しないとな。



ちょっと待ってて。」


そう言うと濱野さんがエプロンをとって腕まくりのシャツをおろしながら玄関に立つ私の方へ歩いてきた。



「濱っちさん、別に来なくてもいいですよ。」


って言ってもまたまた頑固親父発生、


私の手を握って部屋を後にした。









5分も立たないうちに家に帰ると


「おっ、美穂早かったな。


おかえり。」


と史君が玄関に足を運んできた時顔色が変わった。


あ~、濱野さんと一緒だからだよね‥









「あなたは。」











< 54 / 322 >

この作品をシェア

pagetop