いつか見つけてね。
男性とデートなんて高校以来だから5分前には待ち合わせに行こうって外に出るとすでに濱野さんが外で立っていた。

本当にジャージだ。

ってか、外でジョギングでもしてたのかな。

私を見ると手を上げて、駆け寄ってきた。


「おはよう。


こんな朝早くからごめんな。


じゃ、行こうか。

駐車場。」


挨拶して後ろをついていく。

すると振り返った濱野さんが私の手を握った。


びくっと私の体に力が入る。


「あっ、ごめん。」


「いいえ。

大丈夫です。」


前にも手を繋がれた。


嫌じゃなくって、少し濱野さんを意識しているから。






車は史君と同じようなツードアのスポーツカーだった。




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