いつか見つけてね。
いっこうにその後濱野さんからキスが落ちてくるわけでなく



私が目を開けると


「美穂。


俺は、お前を大事にしたい。

だから、



無理に今する必要もないんだ。



お前の傍でただ抱きしめて寝る。



それだけでも。




これからもずっと美穂と一緒にいたいから。」



そういう濱野さんの顔は切なそうで、私の言葉一つで決まるような気がした。




無理をさせないで、私のことを大事にしてくれてるって思った。



「いいの?


デートして、やるのが普通なんだよね?



でも、待っててくれるんなら







うん、そのほうがうれしい。」



そういうと、私は濱野さんの隣にちょこんと座った。

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