いつか見つけてね。
「仕事が終わってからだから、少し遅れるけど、

なんか、久しぶりだな、お前から連絡くれるの。


俺も話しあるし、


あとで待ち合わせな。」


そう言って、妹尾輝夫が電話を切った。






居酒屋で飲んでいると、

女共がこっちをチラ見しているのがわかる。


別に、女に興味がないわけじゃないけど、

まさか、こんなところで知り合った女と俺が一緒に飲むと思うか。


「お前もそう思ってたのか。

考えること同じだな。」

俺と、輝夫の頭の中は同じだった。


「それより、美穂ちゃんは?

ほっといていいのか?


お前が来るときはいつも、美穂ちゃんのお守りだろ?」


「いや、今日はいいんだ。

なんていうかな、

巣立ちって感じか。」


「何言ってんの?

もしかして、美穂ちゃん彼氏できたとか?



イヤイヤ、それはだめでしょう。」


社長悲しむぞ、ボソッと呟いた。


「何で、だめなんだ?


俺はいいって、送り出したんだ。


多分、アイツなら、美穂を幸せにしてくれるって思ったから。」


「なに?

そんな奴がいたのか。

どんな奴だよ。

教えろ。」

なぜか、輝夫が怒ってる。


だから、言ってやった。






「水友の社長だよ。」



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