いつか見つけてね。
「とっても楽しかったです。

ありがとうございました。」








帰りの車の中でそう言った。

それは私の本心。



「付き合わないか、俺達。」



「え?私とですか?」


ちょっと自分にもわかるぐらい、自信がない。



「俺は、美穂のことが好きやねん。


誰も付き合ってる奴がおらへんかったら、それまでの間。



美穂に彼氏ができるまでの間だけでも付き合わへんか?」



「そんな、それって私が濱っちさん利用してるみたいです。」




「これでおあいこ。

前に俺のこと利用したよね?


お試ししてみて。



それから決めて。」


「そんなのよくないですよ、


大人の濱っちさんに。」



「決定。

決定や。


俺も、こんな恋愛したことないから、楽しむしな。」




そして、私と濱野さんは付き合いだした。


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