メガネの天使

先程得た情報を考えながらマドラーで遊んでいたら手元が狂ってテーブルの下に落ちた…

屈んでマドラーを拾い上げようとしたら、気づいた音ちゃんも同時に屈みこんで２人の頭がガツン
鈍い音を立ててぶつかる

「痛ーい」

「悪かった　ごめん」

慌てたらまた接触して彼女のメガネが外れてしまっていた

「うわぁー」

メガネを外した音ちゃんの素顔はあの３人を凌駕する美貌の持ち主で…
ビックリし過ぎて思わず声が出てた

素顔を見れたのは一瞬のことで幻のようだった…
直ぐに目をつぶってしまった音ちゃん

「松田さん…申し訳ありませんが私のバックからスペアのメガネを出して貰えませんか？」

もう一度素顔をじっくりと眺めたいと思ったけれど…
事情があるに違いないと素直にメガネを手渡した

「ありがとうございます」

再びメガネをかけた「音ちゃん」は最初に見た姿の地味な女の子に戻っていた

「ごめんフレーム壊れちゃったね」

「こちらこそ　ごめんなさい頭大丈夫でしたか？」

「うん大丈夫だよ
ところで音ちゃんどうしてコンタクトにしないの？」

「う～ん　それがですね　ちょっと訳ありです」

「その訳教えて貰える？」

「コンタクトにするのに３人の許可がまだ下りません」

「３人の許可？許可制なの？」

「はい…」