恋愛論
「早紀?」
買い出しから戻ると、布団のなかで目を開けた由宇がこちらを見る。
「お粥すぐ作るから」
そう言って、キッチンですぐにお粥を作り出す。
「はい」
お粥をテーブルに置くと、由宇は申し訳なさそうに言った。
「ごめんな。勝手に濡れたくせに」
「何言ってんの!あたしのせいなんだし…」
さっき買ってきた林檎を剥きながら言う。
「困った時はお互い様、でしょ?」
由宇は微笑んでお粥を食べた。
メニュー