sweet memory ~奏大side~
「これで副社長信者も減るのかな?」
「だとしたら、こっちにも運が回ってくるんじゃねーの?」
「だよな!副社長信者の女共は、俺ら一般社員には目も向けなかったからな」
「そんな副社長に彼女の1人や2人でも出来たら…」
「女達も諦めがつくだろう」
当の本人達は、ヒソヒソ話をしているつもりなのだろうが、その声は奏大にまで聞こえてきていた。
そんな社員の言葉を聞いた奏大は、機嫌が悪くなり、玄関を出た。
そして車に乗り込むなり、早く車を出すように注文した。
事情を知らない淳平は、何が何だが分からず、混乱していた。
そして、自分も車に乗り込むと、奏大を問いただした。