sweet memory ~奏大side~
そう。
副社長室に入ってきたのは、淳平だった。
2人は呆れ顔で淳平のことを見ていた。
そんな様子に、流石の淳平も気付いたようで、口を開いた。
「あれ?もしかして、俺しくじった?」
「………ハァ~…」
「まぁ、淳平らしくていいんじゃないか?」
「奏大も創も何だよ」
「……だいたい、休日出勤とはいえ他にも社員がいるんだ。ノックなしに入ってくるな」
「…へーい…」
奏大に言われて、珍しく淳平は落ち込んでいた。