sweet memory ~奏大side~
「例え、花菜の記憶が戻らなくだって花菜は花菜だ。昔の俺が引き起こした問題に、お前や淳平、それに律まで巻き込んで悪いとは思う。…だけど、俺は今の関係に満足してる」
「奏大…」
「今まで近づくことすら出来なかった存在が、毎晩この腕に閉じ込めて眠ることが出来る。それだけで今の俺は満足なんだよ」
そう言うと、奏大は創に向かって自分のプライベート用の携帯を投げつけた。
いきなりの行動に創は驚き、何故携帯を渡されたのかよくわかっていなかった。
「何だよ、携帯なんか投げつけてきて…」
「あぁ?…あんまり見せたくねーが、見てみろよ」
そう言うと、奏大は不機嫌そうにそっぽを向いてしまった。
益々創はわからなくなり、言われるがまま携帯の電源を付けた。
するとそこには…。