sweet memory ~奏大side~
次の日。
奏大は花菜との約束で、不足している食器や調理器具を買いに行くのである。
元々奏大が用意してあったものは基本的な物しかなく、どうしても料理する上で足りないものが出てきてしまったのだ。
1人でも行けると花菜は言ったのだが、それを奏大が許さなかった。
荷物が多くなることを予想した奏大は、自分も行くと言い出したのだ。
しかし、新プロジェクトが予想していたよりも早く動くことになり、昨日も休日出勤をしていた奏大。
プロジェクトが動き出してしまうと、なかなか休みが取れなくなってしまう。
その為、今日を逃してしまうと、次はいつ出掛けられるのかわからない状況なのである。
今日の日を花菜の為に休みにしたと言っても過言でない。
奏大は忙しくなる前に花菜と出掛けることができ、満足気な表情をしていた。