sweet memory ~奏大side~


そんな奏大の後ろ姿を、野上麻衣はクスリと笑って見ていた。








「あのお子様、私の口紅に気付くかしら?精々、今を楽しんでなさい。1ヶ月後には奏大くんは私のものよ」








そう。
野上麻衣はわざと奏大の前で転び、Yシャツに口紅を付けたのであった。
元々、薄い色の口紅をしている為、よく見ないと気付かないだろう。
現に、秘書である創も気付いていない様子であった。



1ヶ月後のことを想像しているのか、野上麻衣はクスリと笑っていた。
そして、この日を境に、奏大の前で転び、Yシャツにキスマークを頻繁につけるのであった。





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