sweet memory ~奏大side~
「なぁ、お前らが帝王ホテルに着いたの何時頃だ?」
「確か…」
創が時間を答えると、淳平は怖い顔をし出した。
「なぁ、花菜ちん、もしかしたらその光景、偶然見てるかも」
「!」
「その時間帯さ、俺も花菜ちんとドライブしてたからあの辺走ってたんだよね。ちょうど帝王ホテルの辺りを走ってる時に、様子がおかしくなったから、もしかしたら…」
「奏大…」
「…可能性はなくないな」
「どうすんだよ」
「今、俺が否定しても嘘くさい。かえって不信感を与えかねない」
「けど…」
創が反論しようとしたその時、ドアがノックされた。