sweet memory ~奏大side~
第1章 愛しい人
*進路
奏大たちが大学2年の頃。
昔からいつも連んでる創と淳平と、居酒屋で酒を飲んでいる時だった。
「なぁ、奏大。お前、進路どうすんの?」
「……いっつもフラフラしているお前に言われたくないな」
「うわっ、ひでー!」
「まぁ、確かに淳平はフラフラしてるもんな」
「創まで言うのかよ…。まぁ、確かに実家からは逃げてるけどよ…」
「人の心配より、自分の心配しろ。奏大は、実家継ぐんだろう?」
「あぁ…。今もたまに手伝ってるしな」
「んじゃぁ、俺は奏大の秘書として雇ってもらおうかな」
「はっ!?」
奏大は創の発言に、驚きを隠せないでいた。
それは一緒にいた淳平も同じだったようで、驚いた表情をしていた。