sweet memory ~奏大side~

*眠り姫






野上麻衣との問題か解決し、奏大達は急いで病院へと戻った。
律からの連絡はなく、花菜が今、一体どういう状況なのかわからず、心配であった。









「律…」

「…奏大さん」

「花菜の容態は?」

「まだ目を覚ましていません」

「……そうか…」

「律、あかねや奏大の兄弟は?」

「みんななら帰ってもらった。目を覚ましそうにもないし、何かあったら連絡をするように伝えてある」

「わかった…。なぁ、律。お前も今日は帰れ」

「で、でも…」








律は創の言葉に抵抗した。
しかし、創は言い出したことを覆すことはなかった。


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