sweet memory ~奏大side~
「明日も学校なんだから、帰ってゆっくり休まないと、お前も倒れそうなくらい顔色が悪い。今日は俺が泊まるから、お前は帰って休め」
「でも兄貴、俺は…」
「何かあったら直ぐに連絡をするから。なっ?帰ってゆっくり休めよ」
「……わかった」
「なら、車に乗ってけよ。俺が家まで送ってやるからさ」
「ありがとう」
「いいってことよ~。んじゃぁ、俺ちょっとはかり行ってくるわ」
「あぁ、淳平頼んだ」
そう言うと、律は荷物を纏めて、淳平と一緒に家へと帰って行った。
「奏大、お前はどうする?」
「俺も残る」
「そっか……」
それから2人は喋ることなく、ただ花菜の寝顔を見ていた。