sweet memory ~奏大side~




「花菜っ…花菜っ…」

「おい…奏大。そろそろ行かないと時間が…」

「分かってる。分かってるけど…このままの状況で花菜と離れるわけにはいかない…。飛行機の時間を遅らせる」

「お前、何言ってるんだよ!?」

「それほど俺にとっては、花菜が大切なんだよ」

「奏大…」

「おい、創。親父に連絡したら、早く病院に連れてこいってさ」

「分かった…」








この後、俺たちは花菜を連れて淳平の親が経営する安藤総合病院へと連れて行ったんだ。







診察を受けて暫く花菜は目を覚まさなかった。
俺は飛行機をキャンセルして、今は花菜の側にいることを決意したんだ。





その日は目を覚ますことはなく、病室で次の日を迎えた。





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