sweet memory ~奏大side~
第4章 君といる幸せ
*婚約パーティー
花菜が退院する日。
奏大は花菜の退院に合わせて、休みを取ったのであった。
そして、退院したその足で、自分の実家へと連れて行った。
「ここが、奏くんの実家?」
「あぁ…」
「緊張する」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だ。別にお前の家と変わらないだろ?」
「でも…」
「ほら、行くぞ」
そう言うと、奏大は車から降りてしまい、慌てて花菜も車から降りた。
車から降りると、いつの間にか助手席側に奏大が回っていた。
奏大は花菜の事をエスコートすると、自然に手を繋いでいた。