sweet memory ~奏大side~




「奏くんの微妙な表情の変化が面白いなぁ~って思って。今も、何だか気まずいなって表情をしていたでしょ?」

「あぁ…」

「あら?そんな表情なんてしてたかしら?」

「よく見ていないと分かりにくいんですけど、微妙に表情が変わるんです。いつもその微妙な表情を見分けるのが楽しみなんです」

「まぁ、そうなのね。私にはさっぱりわからないわ」









瑞穂は信じられないというような表情で花菜の事を見ていた。
瑞穂の視線に花菜は微笑んでおり、奏大はそんな2人のやり取りを喜んで見ていた。








それから、来週の土曜日に行われる西條グループのパーティーについて、話が変わり、奏大と大樹は入念に打ち合わせをしていた。




どうやら、元々はこの前のプロジェクトの発表会のみ行われる予定だったようだ。
しかし、この前の花菜の一件から、急遽婚約発表を一緒に合わせて行う事にしたようだ。



二度と花菜を苦しめようとする輩が出てこないようにするために奏大は勿論、大樹や弘大が考えた案であった。





< 278 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop