sweet memory ~奏大side~




「まぁ、お袋もそんなに自分を追い詰めんなよ。花菜だって倒れただけであって、別に命に別状があったわけじゃないんなだからよ」

「でも…」

「それより、奏大。今日は例の件を話に来たんだろう?」

「…あぁ…」

「例の件とは何だね?」

「来週の土曜日のパーティーの事で…」

「あぁ。大樹から連絡を貰っている。そのパーティーで2人の婚約発表を一緒に行うんだろう?」

「はい…。報告が遅くなってしまい、申し訳ありません」

「創からも話を聞いているし、親として無責任なのかもしれないが、反対はしない。奏大くんが好きなようにしてくれれば良い」

「ありがとうございます」








温かい表情で花菜の両親は奏大のことを見ていた。
そんな2人に、奏大は頭を深々と下げた。




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