sweet memory ~奏大side~
「なぁ、花菜。お前はいつ式を挙げたい?」
「えっ?」
「3月は創が式を挙げるから、生憎同じ月には挙げられないんだ。だが、それ以外なら仕事の調整がきくだろうから、花菜の希望を聞こうと思って」
「奏くん…」
「俺の我が儘で、入籍する日を決めちゃったから、式の日にちは花菜が決めて良い」
「……ねぇ、奏くん。昔のこと覚えてる?」
「ん?」
「私ね…小さい頃から、ジューンブライドに憧れていたの」
「…あぁ…そういえば、そんなことを言ってたな。……じゃぁ、来年の6月に式を挙げようか」
「うんっ!」
思わず奏大に抱きついた花菜。
そんな花菜を、奏大は微笑みながら抱き締めた。