sweet memory ~奏大side~
「ん?何か変なこと言ったか?」
「何考えてんだよ!?お前が大学に進学するって言い出した時もおかしいと思ったけど、お前、雨宮流の跡取りだろ?!」
「だから?それを言ったら淳平もだろう?」
「俺は……」
淳平は実家のことを言われると、何も言えなくなってしまい、黙り込んでしまった。
それに見兼ねた奏大が溜息をつきながら、創に問い掛けた。
「いきなり継がないってどういうことだ?」
「んー…これは前から考えてたこと。それに家は優秀な次男がいるからね」
「律か…」
「そうそう」
「だからってそれが何故継がないっていう決断になるんだよ」
「聞きたい?」
創は少し苦笑いしながら、奏大や淳平に問い掛けた。