sweet memory ~奏大side~
しばらくその状態を繰り返していると、奏大はピアッサーを手に持ち、花菜の耳たぶにあてた。
そして、そのまま躊躇うことなく一気に押したのであった。
「おめでとう。出来たよ」
そう言うと奏大は、花菜の右耳から出た血をペロリと舐めた。
「いつの間に?」
「花菜が耳に感じてる間に」
「なっ…」
「でも、痛くなかっただろう?」
「うぅ…。あのバチンって音は何だったの?」
「ん?それはこれ」
花菜に問い掛けられた奏大は、ピアッサーを見せた。